気候の変化から考えること

母島ライフ

毎年言っているような気もするけれど、今年の気候は特別におかしいようです。

もう6月も半ばに入るというのに、寒くて長袖をはおるくらいなのです。

日本列島の上にある高気圧の縁をオホーツクの寒気が周って小笠原まで流れてきているのだそうです。

小笠原に暮らし始めて23年、6月に入っても寒冷アレルギーに悩まされる程寒く感じるのは初めてです。

私は小さい頃から、動物が大好きで父とよく「野生の王国」という番組を見ていました。その番組の最後には、この動物達の生息地をヒトが脅かしていると締めくくられることが多く、考え続けてきました。

「命をつないでいくために完成された生活を持っているヒト以外の動物」を脅かすことのないヒトの生活とは何なのか、と悩みました。

学生の頃に、何かの雑誌に「アフリカのある部族の言葉には、haveにあたる所有を現す言葉が無い。パンを持っている、のではなく、パンといる、という表現しかない。だから当たり前に分け合うのだ。」ということが書いてありました。

「先祖代々の土地」といっても、じゃあ、そのまた先祖代々を遡っていけば、誰の土地でもないし、一滴の水も本当は誰のものでもない…。

自分のものなんて、なんにもないかもしれない!

でも、この「誰のものでもないもの」を大切にすることができるかということがヒトにとって、一番考えないといけないことなんじゃないかなぁ?

いろいろ、考えていることをつらつらと書いてしまいましたが、でも、つきつめたり、こだわり過ぎるのは、良くないというのが私の持論で、やる気になったり、自暴自棄になったり、いろんな時があるし、地球規模のことを考えても、どうにもならないこともあるし。

悩み、迷うのもヒトならではのこと。それも楽しんでいくしかないんだと思う今日この頃です。

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